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お引越しをします!

こんにちは!

こちらのブログですが、以下の場所にお引越しをすることにしました。

「武蔵野茶房」


こちらのブログはなかなか頻繁に更新しないせいなのか、コメントにスパムが大量につくことが続いていました。そのため、すべてのコメントやトラックバックを禁止にして運営していたのですが、やはりコメントが書き込めないというのもつまらない。。。。。。

ちょうどバッグナンバーが膨れ上がってしまったごはんのブログをお引越しするついでがあったので、ごはんの話題と統合して更新していくことにいたしました。
今度からはもうちょっと気軽に映画の話も書いていこうと思います。

よろしければ新しいブログをブックマークしていただけると幸いです。



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2008年 武蔵野婦人版シネマアワード

ご無沙汰しました。いやあ、長いブランクでした。
年は変わって2009年になってしまいました。さすがに2008年の振り返りってものをやっておかないと。。。。と、久しぶりの映画ブログです。

昨年はちょい映画力が衰えました。
理由はこれです。
X-ファイル ファースト・シーズン DVD-BOXX-ファイル ファースト・シーズン DVD-BOX
(2007/07/27)
クリス・カーター

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夏にLAに行ったとき、街中に大きく張り出されていたXファイル・ザ・ムービーの予告。ああ、そうだよ、Xファイル! あれ、面白かったんだよなあ。夢中になった。モルダーとスカリーのコンビがいいんだよお。わあ、絶対にまた見たいよお。
ということで、ほぼ4ヶ月ぐらいは延々とXファイルをシーズン1から見直すという作業に埋没してしまい。よって、LAから戻ってきた8月以降、このブログは更新されないままになっちまった、というわけです。すべてはXファイルのせいじゃよ。いやあ、それにしても素晴らしいテレビドラマだと思いますよ。えらい! むふぁふぁふぁふぁ。

2008年はほかにも「ゴッドファザー」「ツイン・ピークス」を見直した年でもありました。こちらも名作。夜、寝る前のDVDタイムが待ち遠しくて仕方ない。そんな日々が延々と続いてほんとにしあわせだったなあ。うっとり。

なので、DVDを見た量はちょい少なめ。劇場に足を運んだ機会もちょい少なめかも。
でも、どうしても見たい映画は結構網羅したと思います。そんな私の2008年のベスト5です!

ベスト1
ザ・フォール/落下の王国 特別版 [DVD]ザ・フォール/落下の王国 特別版 [DVD]
(2009/02/11)
リー・ペイスカティンカ・アンタルー

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ロードショーで観ました。私にとっての2008年のベスト1は迷わずこれ。
監督のターセムは、私財を投じてこの映画を作ったそうです。CM映像作家としても有名なターセムは、自身の仕事で世界を回る中で最高に美しいと思う景色をすべてこの映画に詰め込んだと言っています。オフィシャルサイトを見ると、目を見張るほどの美しい景色がたくさん。一見、CGかとも見えるこれらの映像は、すべて実写です。
脚本もいい。残酷で無垢。大人のためのおとぎ話に仕上がっています。2月にDVDが出るみたいですが、また劇場の大画面で観たい映画。

近年、映画は資本とプロモーションの力がそのまま価値となってしまうような公開が多く、小粒の映画は安く買い叩かれてあまり表に出てこない。そんな格差社会そのままのような寂しさを感じることも多かったのですが、ターセムのこの映画を観て、「ああ、こういう映画を撮る人がいる限り、映画はまだまだ素晴らしい」と思えることができた一作でした。映画の良心がつまったような映画。迷いなく、2008年のベストワン。

ベスト2

ダークナイト 特別版 [DVD]ダークナイト 特別版 [DVD]
(2008/12/10)
クリスチャン・ベールマイケル・ケイン

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私が得意とする分野はヨーロッパ映画で、最近のアメリカ映画はあまり好んで観ることが少ないのですが、これは別物。
なんたって、私の永遠のアイドル、バットマン。そして、ジョーカーを演じているのはこの映画の撮影後に原因不明の死を遂げたヒース・レジャーです。娯楽大作ヒーローものと侮るなかれ。限りなく能天気に近い勧善懲悪を繰り広げるアメリカン・ヒーローの中にあって、闇と悪に切り込んだヒーロー像を描き続けているのはバッドマンだけです。そしてさらに、ヒーローである理由の根底には、彼の個人的な闇のトラウマがからんでいます。
今回の「ダーク・ナイト」は、それまで善の世界にいたバッドマンが、人々から憎まれる存在のダークヒーローに姿を変えていった背景を描いた作品。前回の「バッドマン・ビギンズ」同様、監督はクリストファー・ノーラン。
何よりもの必見は、ヒース・レジャーの快演です。これやって死んじゃったと聞けば、さもありなんと思ってしまうほどの演技。絶対に吹き替えで観ないこと。3時間と長いので、DVDだと疲れるかもですね。ほんとは劇場で見て欲しい映画です。
でもDVDで観るならぜひ購入して、特典映像を。CGも使っていますが、あのすんげえ場面が実はかなりの部分スタントマンの体を張った実写で作られていることを知り、さらにびっくりするおまけつきです。この撮影では特殊効果のスタッフもひとり、変死しています。
ヒース・レジャーの前にジョーカー役をやったジャック・ニコルソンも、撮影時には精神バランスを崩したと言われています。完全娯楽大作だけど、「悪」っていうものの意外と深いところに切り込んでいる作品だと思います。
個人的好みで、これは2位。

3位

エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)
(2008/02/22)
ジェラール・ドパルデューカトリーヌ・アレグレ

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2008年初頭に見た映画ですが、3位はこれかな。レビューはこちらに書きました。
http://musashinofujin.blog92.fc2.com/blog-entry-22.html
なので、改めては省略。最高に贅沢な再現フィルム。さらには、主演のマリオン・コティアールの演技がため息もので素晴らしい。こちらも個人的好みで3位。

4位
地上5センチの恋心 [DVD]地上5センチの恋心 [DVD]
(2008/09/26)
カトリーヌ・フロアルベール・デュポンテル

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4位はお得意のフランス映画から1本。昨年の映画の中でも、見終わったあとの幸福感がぴか一の映画はこれでした。この映画ブログのテーマでもあるR40、アラフォーのための映画としては、アメリカ版のベスト1がSex&the Cityだとしたら、ヨーロッパ版は迷わずこちら。40代女性のしあわせの形。私は圧倒的にこちらの「地上5センチの恋心」のほうが素敵じゃないか、と思います。
ま、他愛のないシンデレラストーリーなんですけど。
でも、主人公のカトリーヌ・フロがとってもチャーミング。彼女はアラフォーってより、アラフィフですけどね。私だったら、SATCのキャリーより、こちらの主人公のオデットのほうになりたいです。難しいことを考えずに、でもちゃんと大人の裁量でしあわせな気分になれる映画。40代の女性にはとってもお勧めかも。

5位

Shine a Light (Ws Dub Sub Ac3 Dol Sen) [DVD] [Import]Shine a Light (Ws Dub Sub Ac3 Dol Sen) [DVD] [Import]
(2008/07/29)
Martin ScorseseBill Clinton

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こちらはまだ日本版のDVDは出ていません。
マーティン・スコセッシが撮ったストーンズのドキュメンタリー。といっても、ただ一夜のライブハウスでのコンサートが延々と続くだけ。ほとんど音楽だけの1本です。
ストーンズ好きにはたまらない映画だと思うのですが、私はさほどストーンズが大好きってわけでもありません。それでも、映画館での2時間がこれほど楽しいと思う映画は珍しい。終わったあと、体中の血の巡りがよくなって、ほかほかあったかくなる感じ。
どうしてもストーンズという存在に気持をフォーカスしてしまいがちですが、1本のライブというイベントを、ここまでの作品に仕上げた背景にあるのは、スコセッシの手腕であることが見えてきます。突発的に動く4人のメンバーを追う何台ものカメラ。アドリブで動いているのに、計算されつくされたようなカット割。映画の新しい一面を垣間見た作品でした。こりゃあ、もう一度観ないとなあ。できればライブハウスでお酒飲んで踊れる状態にして上映して欲しいです。

同列5位
ペネロピ [DVD]ペネロピ [DVD]
(2008/09/17)
クリスティーナ・リッチジェームズ・マカヴォイ

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乙女系ではこちら。クリスティーナリッチが特殊メイクで豚の鼻をつけた少女を演じています。制作に、あのリース・ウィザースプーンが名を連ねています。安心して観られる大人のファンタジー。メッセージはとってもシンプル。「自分を愛することができて、初めて人は愛されることを知る」。ありのままの自分を認めて愛することの大切さという、どちらかといういい古さたようなメッセージが、でもすんなり心の中に落ち着く映画でした。
映像がとってもいいです。私ごのみで、こちらも個人的好みで5位にねじこみました。

あとは番外編でやっぱりこちら。

SEX AND THE CITY [THE MOVIE] STANDARD EDITION [DVD]SEX AND THE CITY [THE MOVIE] STANDARD EDITION [DVD]
(2009/01/23)
サラ・ジェシカ・パーカーシンシア・ニクソン

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こりゃもう、ケーブルテレビ時代から私の歴史だからね。いい悪いとは別に、映画になってくれてありがとうって意味でリストアップしておきます。ま、同窓会とかイベントのようなものですね。笑。


残りは、2008年公開という枠をはずして、昨年見たDVDの中で。2007年のものがほとんどですが、見てよかったと思う作品。ただし、武蔵野婦人的でかなりくせのある映画も混じっています(特に後半)。まったり全編通してなーんにも起こらないというのもありなので、ご了承を。

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]
(2007/08/03)
ウルリッヒ・ミューエセバスチャン・コッホ

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あなたになら言える秘密のこと [DVD]あなたになら言える秘密のこと [DVD]
(2008/11/27)
サラ・ポーリーティム・ロビンス

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モンテーニュ通りのカフェ [DVD]モンテーニュ通りのカフェ [DVD]
(2008/11/28)
セシール・ド・フランスヴァレリー・ルメルシェ

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愛されるために、ここにいる [DVD]愛されるために、ここにいる [DVD]
(2007/07/25)
パトリック・シェネ.アンヌ・コンシニ.ジョルジュ・ウィルソン

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娼婦と鯨 [DVD]娼婦と鯨 [DVD]
(2007/08/11)
レオナルド・スバラグリアアイタナ・サンチェス・ギニョン

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今年も楽しく映画を観たいです。

もうちょっと更新するように頑張りますね!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ジーザスクライストスーパースターをディスクに!

私は無宗教ですが、子供のころから歴史の教科書や聖書などで見聞きしてきた「キリスト教」の世界は、西洋の文化や芸術と抱き合わせになって大きく存在していました。
イエス・キリストやマリアの世界って、年頃の女の子の心を激しく揺さぶる何かがあるんですよね。天使だとか、聖杯とか、洗礼だのミサだの。なんじゃろうなあ、これは。清く美しく、それでいて闇と血なまぐさい歴史をはらんだ、日本人の私にとって未知の世界。

今になって思えば、キリスト教という宗教がはらむ世界と同時に、イエス・キリストやマリアやユダといった登場人物に抱いた少女時代の興味というのは、少女マンガを夢中になって読んだ精神構造とあまり違わなかったのかもしれない、とも思います。
そういえば、似たような感覚で多感な時期に京都や奈良の仏像にはまる子もいました。阿修羅像のプロマイドを下敷きに入れる子、弥勒菩薩のポスターを部屋に貼る子。うん、いたいた>笑。
そんなある種の憧憬をはらんだ偶像崇拝として、キリスト教って実に魅力的な登場人物が多数存在しているように思います。
ふと思い立ったので、今回はそんなイエス・キリストという強烈なキャラクターを描いた映画あれこれ。

パッションパッション
(2004/12/23)
ジム・カヴィーゼル

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まず、メル・ギブソンが私財を投じてまで制作したというこの映画。あまりにも拷問シーンがホラー状態ですごいことと、メル・ギブソンって存在がとっても苦手なので私は見ていないし、これから見る気もまったくない映画です(なら、紹介するなってか。。。。)>苦笑。とりあえず一番新しいところで話題になったので最初に。

気を取り直して、もうひとつ聖書に忠実に描いたとされるこんな映画はどうでしょう。聖書に基づいたまっとうなキリストを知りたければ教科書的にはおススメ。中高生が見るならこのあたりかな。

キング・オブ・キングスキング・オブ・キングス
(2007/10/12)
ジェフリー・ハンター

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とはいえ、私が面白さを感じるのはこの手の映画ではなく、むしろこちら。

最後の誘惑 (ユニバーサル・セレクション2008年第1弾) 【初回生産限定】最後の誘惑 (ユニバーサル・セレクション2008年第1弾) 【初回生産限定】
(2008/01/12)
ウィレム・デフォー.ハーベイ・カイテル.バーバラ・ハーシー.ベレナ・ブルーム.アンドレ・グレゴリー.デビッド・ボウイ

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スコセッシ監督の描くキリスト。
なんたってスコセッシですから。
メル・ギブソンみたいに正義派のリアリズムなんて方向には向かわないわけですよ。しかも出演はイエスにウィレム・デフォー、ユダにハーベイ・カイテル、そしてピラト総督にデビッド・ボウイ! おお、えらいぞ、スコセッシ。
ただしこの映画、敬虔な信者であれば、気持ちの上での抵抗感や嫌悪感で受け付けないかもしれない。ってぐらい、とてもリアルに人間くさいイエスが描かれています。イエスはもともと大工で、磔のための十字架を作るのを仕事にしている場面とか、マリアとセックスをして子供を作って普通の家庭生活をしている映像とか、そんなもんがあれこれ出てきちゃって、公開当時は激しく批判やボイコットの嵐に会い、上映禁止の映画館まで出たのもうなずける映画。

キリスト教という宗教を持たず、さらに文化の中にキリスト教ががっしりと根を下ろしているわけではない日本に生まれ育った私のような日本人は、こうしたキリスト映画を一番楽しめる位置にいるのかもしれない、と思ったりします。
この映画の製作は1988年といまから20年前。この解釈の映画を作るのは決して楽な仕事ではなかったはずです。荒唐無稽なだけではない、スコセッシならではの知性が垣間見える興味深い映画。私は名作だと思うんだけどな。

が、しかし。ですね。
さらにさかのぼること13年。今から30年以上前の1977年に作られた、イエス・キリスト映画の最高傑作というのがあると思っていて、私の中ではこの映画がいまだにイエスの金字塔です。ミュージカルも長きにわたってあちこちで上演されましたが、私はこの最初の映画のバージョンがやっぱり一番いいなあ、と思う。
(日本での本作の舞台は浅利慶太が劇団四季という私有財産を使って、勝手な解釈でむちゃくちゃな演出をしちゃったため、私は四季版のジーザスクライストは同じ作品とは認めてません! っていうか微妙にタイトルを変えてるあたりが本当にひどいと思うよ=「ロックオペラ イエス・キリスト=スーパースター」だなんて。なので、四季版しか観てない人はぜひ最後に紹介しているブロードウエイの舞台収録か、この映画を絶対観てちょうだい!)

とにかく、この映画は私の人生の中でも特別な一作といっても過言でない作品なのです。

ジーザス・クライスト・スーパースタージーザス・クライスト・スーパースター
(1993/04/21)
テッド・ニーリー

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この映画は、 「キャッツ」「オペラ座の怪人」などで知られる作曲家アンドリュ・ロイド・ウェーバーによる初期のミュージカルが原作。なんたってここから、『ファントム・オブ・パラダイス』『ロッキー・ホラー・ショー』『ヘアー』といったロックオペラの系譜が生まれていったのですよ! ちょっと奥さん。あの、ロッキーホラーショーよ!! キリストを題材にしているだけでなく、その後のロックオペラの生みの親のような作品なわけっす。
今見ても、新鮮です。ま、最後にエルビス・プレスリーみたいな衣装を着て歌い踊るユダの一団のあたりは、ちょっと時代を感じちゃいますが、でも全体の舞台設定も構成も、とてもよくできた傑作だと思います。

1970年代ですから、時はまさにヒッピーブーム。さらにはベトナム戦争も泥沼化しています。こうした時代背景の中、マイクロバスで砂漠に若者たちがやってきて、鉄パイプやベニヤ張りの足場だけの舞台を作り、ヘルメットにライフル、ジーンズにTシャツというスタイルで、イエス・キリストの最後の7日間を踊って歌いまくるという設定。

イエスには貧弱で色白の神経質そうなテッド・ニーリー(今見るとB‘zの稲場クンにクリソツです。顔だけでなく、高音でシャウトしまくる風情は、まさに稲場節そのものかも。。。。)。さらに、ユダにはアフリカ系の黒人が配役され、娼婦マグダラのマリアはアメリカ先住民系の女性が扮しています。この配役だけでも、当時としては画期的な設定だったんじゃないかな。今見ても、かなり新鮮でわくわく。

この映画で語られるのは、民衆や権力に翻弄されながら、勝手に自己存在を大きくされていく中で、葛藤し、悩む普通の男、イエスキリストです。
マグダラのマリアが歌う「私はイエスがわからない」という曲の中で、マリアは繰り返しこういいます。
He is a man.
He is just a man.
“いままで多くの男を渡り歩いてきた私。どんなときにもクールでいられたのに、なぜ彼のことになるとこんなに心がざわつくのだろう。もし、彼が私を愛しているなんて言ったら、私はどうにかなってしまうに違いない。どうしちゃったんだろう、私。彼は普通の男なのに。”

これはねえ、ほんとに名曲なのよ。うっとり。

ユダの裏切りを知る最後の晩餐の場面も見所です。「お前には失望した」とソウルフルに踊りながら熱唱するユダ。なぜ裏切った、出て行け! とシャウトするキリスト。こんなかっこいい最後の晩餐のシーンはないぞ。

ところがね。
残念なことにこの映画、日本でDVDが発売されていません。VHSも廃盤になっており、手に入るのはアマゾンなどの中古市場だけです(そしてかなりの高値になっています)。一部のレンタルビデオショップでまだ借りることができます。
日本でのDVD化が進まないのは、JASRACがらみの著作権の交渉がうまくいかないという説もあります。海外では出てるのにね。このまま膠着すると幻の一作になる可能性あり。
いまのうちだぜ! 観てない人はぜひビデオで見てちょ。

ちなみにミュージカルの舞台を収録したものは、DVDがあります。私は舞台は生で板の上で見たい派なので映画版の方が好きですが、舞台好きの方はこちらも楽しいかも。
(繰り返しますが、劇団四季の本作品はまったく別のものなので、それしか観ていない人はぜひ映画と以下のブロードウエイ版をちゃんと見てちょうだいな!)

ジーザス・クライスト=スーパースター 【ユニバーサル・ミュージックDVDコレクション】ジーザス・クライスト=スーパースター 【ユニバーサル・ミュージックDVDコレクション】
(2008/03/13)
グレン・カーター.ジェローム・プラドン.トニー・ヴィンセント.ルネ・キャッスル

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ビデオが少数コピーで細々と発売され続けたのに比べ、ディスクは大量生産が前提になるため、さまざまな理由でディスク化されずに埋もれていってしまう名作が多々あります。DVDの普及の中で消えていった名作たちが、今度はブルーレイへの変更でさらに消えていってほしくない。

ジーザスクライストスーパースターを、ぜひぜひブルーレイに!!!!

アラフォーの視線

若いときに見た映画を、改めて見直してその見え方の違いに驚くことがあります。
映画と自分との間に何が起こるかは、その時の自分の状況に大きく関係している。そう考えると、映画って作品として単体で語られるものではなく、見る側との無数のコラボレーションで成立しているのだなあ、と思います。

さて、私の映画人生は中学生のころ、3つ先の駅にあった名画座「スカラ座」にクラスメイトと通いつめる、というところからはじまりました。
その後、私が自宅に「ビデオデッキ」というものを持ち込んだのは、26歳の時。

自分の家で映画をビデオやDVDで、繰り返し、好きなときに、自分でタイトルを選んで観られるようになったのは、ここ20年ほど間のことなわけです。それまでは何を観るかは興行主のセレクトにゆだねられていたし、観る時間も選択肢もとても限られていて、劇場で見るのは高かった。
中学生から大学(ちなみに私は自校の映研と早稲田のシネ研に在籍していたわけですが、ここでも映画は劇場で見るのがデフォルトでした>ちなみに主演した自主映画もあるじぇ>ふぇふぇ)にかけて劇場で見た映画というのは、そんな環境の中にいて、映画が作られた時代と、自分の時間がリアルタイムで重なったあの時に「一度観たあの映画」としてずっとずっとインプットされていたわけです。

その後は、どんどん出てくる新しいタイトルを追いかけるのに夢中で、昔の映画を見直すことはあまりありませんでした。観たい映画、観なくちゃいけない映画がいっぱいあるわけで、昔見たものはどんどん後回しに。

さて、そんなあのときの自分が昔見た映画を見直す作業を、ここ数年続けています。おやじロックならぬ、おば映画ってわけで、まあ、これがまた懐かしくて楽しいのですが、「いやあ、なんでこの映画があんな風に見えていたんろう!!!」というオドロキも多数ある。若いってすごい。そして、若いってなんて未熟。

今回はそんな「アラフォーになったら見え方が180度変わっちゃいましたよ」という映画の特集>笑。

あまりにも有名なのは「卒業」のラストシーンでしょう。

卒業卒業
(1999/12/24)
アン・バンクロフト

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中学生の私には、ダスティン・ホフマンが教会で結婚式をあげているキャサリン・ロスを奪って逃げるシーンは、最高にドラマティックなハッピーエンドとしてしか見えていませんでした。帰り道に興奮気味に友だちと「いいないいなあ」と言いながら帰ったのを鮮明に覚えています。「おっぱいの先に房がついててぐるぐる回るところが、エッチだったねー」なんてね。

13歳の見える世界なんて、ま、そんなもんです。

そのまま大学生になって映画研究会なんてところに在籍したら、先輩が言うわけです。「卒業の最後のシーンの二人の表情にこめられた感情ほど、秀逸な表現はないよな」。
え? なになに? あれってハッピーエンドでしょ?
「ぬわーにを言ってるの、武蔵野君。顔洗って出直してきなさい!」
ひえー。

20代後半でビデオで見直したら難なくわかりました。興奮気味にバスに揺られながら笑っている二人の視線は、決して交わることなく、最後は真顔に。この数秒の真顔が映画のテーマのすべてを物語っているわけで。ま、そんなことがわかる中学生でなくてよかったとも思うわけなんだけどね(笑)。
この「卒業」をアラフォー視線で観るとまた違った見え方をします。視線は完全にミセス・ロビンソンに移行している自分を発見します。若い二人は、自分の子どもの近い未来。いらいらします。ったくもう近頃の若いもんは! なんて思ってます。何年前の映画だよ!

もう1本、中学生のころにまったくわからなかった名作がこれ。

追憶 コレクターズ・エディション追憶 コレクターズ・エディション
(2005/09/28)
バーブラ・ストライサンド

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最後に二人は再会できたじゃん! なんで、別々に歩いて行っちゃうの? 普通さ、これならハッピーエンドでしょ。理解不能。意味不明。
「なーんかさ、よくわからない映画だったねー」と不満たらたらだった帰り道。映画仲間の一人がこう言ったのです。
「私、わかるわ、二人の気持ちが痛いほど。切ないわ」。
しばらくしーんとした間がありました。えっと、当時彼女は14歳でしたが大学生の彼がいました。私たちの中では、なんだか特別に大人な存在だったのです。
触れてはいけない世界に遭遇したようで、そのまま映画の話題を避けて家に戻りました。

この「追憶」を再び見たのは30歳のころ。
自宅のビデオでラストシーンを見ながら、映画に感動すると同時に、私はひたすら14歳だった彼女に驚嘆していました。あのさ、なんでこんな世界を14歳で理解していたんじゃ? おぬし、やはり只者ではなかったなあ。(その後彼女はジャーナリストになって、今はイギリスにおります)。

この「追憶」は、その後私が繰り返し、繰り返し見続けている映画です。何度観ても、最後に号泣します。もちろん、カラオケでも歌いますわよ。
何もわからなかった中学生だった私。そんな自分も、その後30年以上生きていたら、映画1本見て語りつくせないぐらいの記憶や感情や思いが渦巻くように湧き出してくる。
年を重ねたことをネガティブに受け止めてしまうこともあるけれど
こんな映画を何度も観ると、「なつかしい」なんていうのとも違う、「いっぱい時間を重ねたなあ」ってしみじみ胸がいっぱいになる感じ。
人生ってさ、なんかいとおしいよね。

さて、若いころわからなかった世界に、今気づいて感動する映画があるのと同様、
逆に「なんで私はこんなものに感動してたんだよ!」と自分に驚く映画もあります。
最近の見直し映画の中での「愕然度」一位は、これでした。

いつも2人でいつも2人で
(2005/09/30)
オードリー・ヘプバーン

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大好きな女優ヘップバーン。その中でも、若いころ見て「かわいいなあ、いいなあ」と思ったはずのこの映画。

なんといっても、スタンリー・ドーネン 監督の手法が斬新だったのです。同じ道を、出会いから倦怠期を過ぎた夫婦がフラッシュバックする記憶を錯綜させながら行き来するロードムービー。オードリーの映画の中でもとても評価が高い作品であり、ヘンリー・マンシーニの甘い音楽と、ジバンシーの最先端のファッションも秀逸。
かわいいなあ、オードリー。そうか、夫婦ってこんなものかなあ。いいもんだなあ。

……とうっとり観てた20代の私って、いったい何だったのよっ!

ここから先は、まったくピンと来ない方もいると思います。これはたぶん、私個人が積み重ねてきた時間と経験と知識の中で、生まれてくる言いようのない感情なのです。だから、完全な映画と個人とのコラボレーションなのだと思って読んでください。

この映画は、愛し合って結婚したはずの夫婦が倦怠期を向かえ、離婚を意識しながら車でパーティの会場に向かうシーンから始まります。会話に見え隠れするトゲ。諦めに満ちた妻の表情と、夫の憤り。ああ、つらいね、こういうシーンは。(いや、すっかり身に覚えが。。。。)
でも、この二人が向かう道筋は、出会いからその後の二人の歴史をぎっしり内包しています。それを辿るうち、みずみずしかった思い出と愛情がよみがえって、最後はお互いが必要だと確認しあう。つまり、これはハッピーエンドの映画の「はず」なのです。

しかし。
今の私が観てみたら、どういうことでしょう。
箴言といわれているセリフのやりとりは、奥深い含蓄があるというよりも
まるごとモラルハラスメントにしか聞こえません。
何もかもが、とってもとっても不快。

最初はぜんぜんオードリーに関心なんてなかった彼、やせっぽちのオードリーにかなりひどい言葉を投げかけ続けます。オードリー、ちっとも大切にしてもらえていません。
「女はこうだからやだ。女の頭には結婚しかない」
「女は大きな家に住むとか子どもを持つとかそんなことばかり考えている」
新居は地下室、新婚旅行はおんぼろ車。完全に一時代前のマッチョな男性観そのものの発言が延々と続く。これをもってほほえましい光景と描写されているわけです。

忘れられない女がいるんだ、とオードリーに話し続けていた彼は
新婚旅行後にその女性の家族と一緒に、同じ車でオードリーに旅行をさせます。
つきあっていたころの思い出話を、上から目線の秘密めいたトーンで投げかけてくる彼女。
そんなやりきれない旅行は、彼女の家族の横暴さで途中で破綻するわけですが
けなげにそれでも耐えたオードリーに彼が投げかけるのはこんな言葉です。
「ずっと笑顔でいると約束しただろ! なぜ守れない」

は? 昔の女と一緒に旅行して、笑顔でいられるわけないじゃん。

その他繰り返されるこの夫の身勝手さは、すべてこのエクスキューズが存在しています。
「僕は忙しい」「仕事があるんだ」「僕は家族のためにがんばっている」
「十分な生活はさせている。そもそも、君もその生活に満足しているだろう?」

なにもかもがとっても不快。
こんな男がかっこいい時代もあったのです。
こんな男と暮らすことが、しあわせだと思われた時代もあったのれす。
(そして、今もこんな関係性の中で暮らしている女性はたくさんいるというのも現実なわけです)。

でもね、やっぱりこれはいけません。
夫は仕事もできてルックスもよく、とても男性的な魅力があるのです。
一方で、あちこちで忘れ物ばかりをしてしまい、そんなときにはオードリーがいないと何もできない。このギャップが女心を捉えるわけです。いるのよね、こういう人。
夫の「強い自我と支配する感情」は、だからどこかで強烈な愛情と混同されやすい。精神的に自立できていない女性は、こういう関係性にはまりがちです。

そんなバランスの悪い夫と妻の関係性を平等にするために起こるのが
オードリーの浮気です。
当時の世相で、妻の浮気は何ものをも覆すパワーがある。
なんかね、ちょっとずるいのです。このパワーゲームは。
だから今の私には、とても不快なのです。

この映画になんら不快感を感じず、夫婦ってこういうもんなのね、と思い
オードリーが素敵、二人の恋愛シーンも素敵! なんて思っていたのは
1960年代生まれのちょっと前の価値観の中で育った
まだ若くて自立できていない私でした。

この映画を見て共感する人は、実は今も結構たくさんいるのです。
でも私は共感はできない。
それだけ、最初にこの映画を観たときから今までの間に多くの体験をしてきたのだと思います。経験をつむことは、どこかで大きな痛みも伴うわけです。痛みを避けて、この映画のオードリーのような世界に生きることもきっとできたのかもしれないけれど、私はこの映画に今きっぱり「NO」といえる今の自分が、結構好きかもしれない、なんて思います。

映画って、自分探しのツールなのかもしれないですね。

映画を見る楽しみ 切り取られた映像

映画って、なぜ観てしまうのだろうなあと思います。
私、いったい映画の何が好きでこんなにいつも観ているんだろうって。
ロードショーで動員がかかる娯楽大作はあまり観ません。歴史的な史実とか、世界でおきていることのドキュメントを、知識がほしくて観ることもほとんどありません。

まあ、文化や娯楽に意味を求めても仕方ないわけで、ありきたりだけど「ただそこにあるから観る」っていうのでいいんでしょうけど。
でも、おこずかいを握り締めてせっせと通った、中学時代の国立の名画座「スカラ座」からはじまった私の三十ン年の映画人生の中、本でも音楽でも絵画でも写真でも漫画でもなく、「映画」でなくちゃだめ、って思ってる何かがある気がして。
私にとっての映画の魅力っていうのを、ちょっとつらつら考えてみたわけなのでした。

で、思い出したのがこの映画です。

エンゼル・ハートエンゼル・ハート
(2003/02/21)
ミッキー・ローク

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もうかなり古い映画ですね。ミッキー・ロークがまだ若くてかっこいいといわれていた頃。なつかしい。
このミッキー・ローク演じる私立探偵が、依頼人ロバート・デ・ニーロが「探してくれ」と提示する一人の男を追うところから、物語は始まります。次第に巻き込まれていく錯綜した世界。交錯する記憶。さて、主人公が探し出したその男の正体は?

ホラーの金字塔とも言われる映画です。今見ても、新鮮に面白い。

中でも、主人公の私立探偵ミッキー・ロークが住むアパートのエレベーターが動くシーンが秀逸。画面を斜めに切り裂くような、大胆な光と影のコントラスト。そのコントラストがエレベーターの運転でダイナミックに動くのと同時に、扉が閉まる音、階下に到着する鋭角的な金属音が、ガシャーンと覆いかぶさってくる。

目的地に到達するまでの間に行きかう人々や、街の映像もじつによく計算されています。最後に何の関係もない場面でほんの数秒映し出される「ある人物」の横顔。これは公開当初非常に話題になったようですが、もし見る機会があったら、ラストシーンで主人公が宿泊するホテルに戻って刑事と遭遇する場面で、渡り廊下に座っている黒いマント姿の男の横顔を、一時停止してみてみてください。にやにやにや。


「なぜ映画を見るのか」。
その答えにこんな映画を持ってきたのは、たぶん私にとってこうした「切り取られたある映像の一場面」というのが、とても大きな力を持っているからなのだろうな、と思うから。別に名場面でも、話の主要部分でもないのだけれど、通り過ぎる風景とか、話のふとした傍らでみつけだす映像のワンシーン。そんなものに遭遇するのが、何よりうれしいのだと思うのです。


人には、それぞれの感性のチャンネルがあると思います。自分の感情や表現をいちばんしっくりあらわすことができるチャンネルは、人によって違う。
多くの学問や情報伝達は「言葉」に依存しているので、誰かに何かを伝えるときは「言葉」を介在することが多いのだけれど、でもみんながそれで腑に落ちるわけじゃない。

たとえば耳にチャンネルがある人もいます。こういう人は音楽のほうがしっくりくる。からだにチャンネルがあれば、運動やダンスなど、身体表現を使うことで表現できることもある。つまりは、感情の入り口と出口をつかさどるチャンネルは、人それぞれありかが違っているわけで、誰かに何かを伝えるときも、何かを受け取るときも、そんな自分のチャンネルのくせがわかっているほうが、うまくい。

それでいくと、私のチャンネルは圧倒的に「目」「視覚」にあります。学校のノートも図でとることが多かったし、今の自分の気持ちをあらわすのに、言葉より色がぴったりくることも多いです。
だから、本を読むことも、文章を書くことも好きだけれど、やっぱり一番自分らしいと思うのは、目のチャンネルを使う世界。

中でも映画。
絵画も写真も大好きだけれど、それとはまた別格の何かがあるんです。
何なんだろうと考えていて思い当たりました。

絵画も写真も、それは「作家の自己表現」です。
このアングルを見て。この風景を見て。そうして作家が切り取って差し出す一枚の絵や写真の前に立つのとは違い、私が「エンゼルハート」の中で見出したエレベーターのぞくぞくするようなワンシーンとか、これから紹介する映画の中にみつけた忘れがたいワンシーンは、作り手が用意した映像の中から、「私が」自分の目で選びだした一瞬なんです。

そうだな、いわば骨董品の山の中から「これこれ!」とたったひとつのお皿を選びだすような。(もちろん、作り手はちゃんと意図して作った映像だろうし、それを選ぶ人たちはたくさんたくさんいるわけなんですが、でも「私が探し出して自由に選ぶ」という行為が許されているという意味で、映画というのは絵画や写真とはまた別の、「目」の仕事を生み出すのだろうなあ、と思います。これはストーリーや映画の出来とはまた別の世界)。

そんな「目の楽しみ」を残してくれるという意味で、映画は私にとってかけがえのない存在なのだ、と思います。

この悦楽みたいなものって、映画の写真集じゃだめなんだよね。切り取って見せられてもあまり感動しないんです。あくまで、自分が切り取る。年齢やそのときの状態によって、切り取られる映像はどんどん変わります。そんなことを発見するのも、また楽しい映画の楽しみなのでした。


忘れられない映像がある映画はたくさんたくさんありますが、若い時代に多くの記念碑的な「切り取られた映像」を残したのはこんな映画たちでした。もう古い映画で、語りつくされている分もあるけれど、若い私にとっては衝撃的な映像の詰まった、忘れがたい作品でした。


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注:最後の1本は純粋に「切り取られた映像」だけを楽しむ映画>笑 おもしろい、というのとはまったく別の映画なので、ご了承をー。


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