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わたしの「しあわせ映画」ベスト3

長く長くお休みしていました。いまタイムスタンプを見たら、9月末から更新していません。そんな間にもご訪問いただいてくださった皆様、ありがとうございました。でもって、ごめんなさい。

この4ヶ月、映画を見るスピードが落ちました。子どもが生まれて、DVDを見る時間なんてほとんど取れなくなった10年ほど前。その後、一日に30分づつ3日かけて1本のDVDを見る…なんていう荒業を使いながら、それでもこつこつと見続けていた映画。子育てが一段落してからは、毎日午後10時が私のDVDタイムとなり、週に3,4本は映画を見るという習慣が定着していたのに、それがはじめて崩れました。

理由はなんだろうなあ、と考えていました。ま、人生照る日も曇る日もあって、映画を見たくないときに無理しても意味がない。このまま映画が希薄な人生になっても何の支障もないわけですが、どうやら夜のDVDタイムが辛くなったのは、「フランス語の勉強を始めた」ことに理由があるようだ、とこのところ思っています。

いや、夜に勉強しているわけじゃぜんぜんないんです。ただ、一日少しだけ会話のCDを聞いて、一日に少しだけ新しい単語を覚える。齢を重ねた脳みそは、これだけでオーバーフローするようです。夜に映像と言葉と音楽の刺激を、さらに脳みそに加えることを躊躇するようになりました。淡々と意味のないPCゲームに埋没して、寝る。それでバランスを取ってしまう日々。うーむ。
ま、そんなわけで少々滞り気味の映画ライフ。脳みそを少しづつリハビリしながら、また書けるときにぼちぼち書いていきたいと思います。だって、映画は私の大きなしあわせのエッセンスなんだもんー。



ということで、今回はそんな私が見たら絶対にしあわせ気分になれる「しあわせ映画」ベスト3を。

最初は、長い長い熱望の日々を経て、やっとやっと昨年2007年の12月にDVD化となったこちらの作品。ああ、うれしいなあ。ばんざい!!!!!

ガスパール~君と過ごした季節ガスパール~君と過ごした季節
(2007/12/07)
ミシェル・ルグラン、ジェラール・ダルモン 他

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ビデオのときのタイトルは「海辺のレストラン ガスパール&ロバンソン」。私の中では「海辺のレストラン」というイメージが強い映画です。監督は「ガッチョ・ディーロ」などで有名なトニー・ガトリフ。ジプシー、ロマ文化を描かせたら右に出るものはいないと思う、私の大好きな監督の一人です。

これは、それぞれに壊れた家族を背負う、2人の孤独な男と、一人の老婆の物語。家族のもろさ、残酷さをはらみながら、社会から落ちこぼれた3人が南仏の海辺の廃屋で繰り広げる、再生のお話です。なーんて書くと、なんだか重いテーマのように聞こえちゃうけど、この映画の中にあるのは、社会から落ちこぼれた繊細で少年のような中年男たちの無邪気な会話と、素朴でおいしそうな食べ物たちと、南仏の風。悲しくて、切なくて、そしてあったかい会話と、美しい色彩と、ミシェル・ルグランの音楽がえもいわれぬ世界をかもしだしています。


落ち込んだ日、ちょっと辛い日に、気持ちよく泣きたいと思って手に取る映画。おばあちゃんとガスパールが、浜辺で色とりどりの椅子にペンキを塗るシーンが、だーい好き!!!!

孤独の形、家族の形、愛の形。こんな風にさりげなくて、切なくて、でもきれいであったかい映画が私は好きなんだなあ、と思います。ちっぽけな自分でも、ここにいる意味がちゃんとある。がんばろうって思えてくる。トニー・ガトリフの、そんな「あったかくて切ない」世界は、さらさらきれいな涙を流させてくれるから、落ち込んだ日に何度も助けてもらっている映画のベスト1なんです。

ガトリフ監督ではこんな映画もオススメ。

ガッジョ・ディーロ
僕のスウィング
モンド ~海をみたことがなかった少年~


二本目は、前に「パリの映画」でもご紹介したこの1本。
C階段C階段
(2000/08/19)
ロバン・ルヌッチ、ジャン・シャルル・タケラ 他

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私の映画ライフの中心にあるのは、いつもこの映画かもしれません。舞台はパリのアパルトマン。そこに住むシニカルな美術評論家、ゲイの男の子、けんかばかりしているタイピストの彼女と脚本家の彼。独身主義者の中年男に、孤独な老女。そこに越してくる、子連れのシングルマザー。そんな人物群像劇なんだけど、私にとっての「映画」という存在の要素がこの1本にすべて詰まっているような気がします。

孤独と再生、ささやかな触れ合いと、愛の発見。確執と絶望。軽快で小気味のいい会話の応酬、恋のかけひき。すべてが、小さなアパルトマンのC階段のまわりで繰り広げられていきます。主人公は大衆絵画としてルノアールを見下して現代美術に価値を見出す評論家。でも、そんな彼がさまざまな体験を経た彼は、オランジュリー美術館にあるルノアールの「じょうろを持つ少女」の絵の前で号泣するシーンが、私は大好き。人生で一番大切なものはとてもシンプルなのに、それを手に入れるのはとても難しい。

大きな事件も起こりません、おおげさな展開もありません。それでも、この映画を見た2時間がいとおしく感じられる作品。ずっとずっと、私の中のベスト1の映画です。


最後はアメリカ映画。
フライド・グリーン・トマトフライド・グリーン・トマト
(2004/10/22)
メアリー・スチュアート・マスターソン、キャシー・ベイツ 他

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アメリカらしい、見たらとっても元気になる映画のひとつです。主人公は中年の専業主婦。なにもかもが倦怠と停滞。人生に疲れ始めた贅肉たっぷりのこの女性を、キャシー・ベイツが好演しています。舞台は1980年代のアメリカアラバマ。そんな平凡な、でも鬱屈した主婦が一人の老婆と病院で出会うところからお話は始まります。

この老婆が話す1930年代の昔話と、現代のアラバマのドラマが平行して展開していく中で、「女が生きていく」ことの過酷さ、悲しさ、そしてその先にある強さを描いたこの作品。軽妙に見えて、実はとても骨太で重いです。でも、その先にあるのは、大いなる解放と再生。老婆を演じるメアリー・スチュアートの演技も秀逸です。そして、その老婆の昔話の中に自分を取り戻していく、キャシー・ベイツ。夫の言うなりで、良妻賢母を演じながら日々に埋もれていた彼女が、「トゥワンダ!!!」と叫びながら車を暴走させるシーンが、ほんとのほんとに最高です。胸がすっとします。


このブログはR40限定ということで書き始めました。人生を重ねた大人の女だからわかる世界が、映画にもきっとある、と。

改めてしあわせ気分になれる映画を3本選んでみたら、そこに共通するのはすべて「再生」というテーマでした。さもない暮らしの中で、人は誰も孤独に陥ったり、行き詰ったり挫折したり、ぽっかり心に穴をあけて立ちすくむこともある。戦争や事件や大恋愛や大成功なんていう物語のような出来事は何も起こらない日々の中でも、一人ひとりの心の中には大きな大きなドラマがあるわけで。そんな暮らしの周辺を丁寧に描きながら、長い人生の紆余曲折の中にある「再生」を見せてくれる映画が、私はきっと好きなんだなあと思います。


生きてるって、捨てたもんじゃない。切ないことも、苦しいこともあるけれど、いまこの自分として暮らしてるって、たいしたもんだ。そんな希望がほっくりともるから、この3本の映画が私は大好きです。
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