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ジーザスクライストスーパースターをディスクに!

私は無宗教ですが、子供のころから歴史の教科書や聖書などで見聞きしてきた「キリスト教」の世界は、西洋の文化や芸術と抱き合わせになって大きく存在していました。
イエス・キリストやマリアの世界って、年頃の女の子の心を激しく揺さぶる何かがあるんですよね。天使だとか、聖杯とか、洗礼だのミサだの。なんじゃろうなあ、これは。清く美しく、それでいて闇と血なまぐさい歴史をはらんだ、日本人の私にとって未知の世界。

今になって思えば、キリスト教という宗教がはらむ世界と同時に、イエス・キリストやマリアやユダといった登場人物に抱いた少女時代の興味というのは、少女マンガを夢中になって読んだ精神構造とあまり違わなかったのかもしれない、とも思います。
そういえば、似たような感覚で多感な時期に京都や奈良の仏像にはまる子もいました。阿修羅像のプロマイドを下敷きに入れる子、弥勒菩薩のポスターを部屋に貼る子。うん、いたいた>笑。
そんなある種の憧憬をはらんだ偶像崇拝として、キリスト教って実に魅力的な登場人物が多数存在しているように思います。
ふと思い立ったので、今回はそんなイエス・キリストという強烈なキャラクターを描いた映画あれこれ。

パッションパッション
(2004/12/23)
ジム・カヴィーゼル

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まず、メル・ギブソンが私財を投じてまで制作したというこの映画。あまりにも拷問シーンがホラー状態ですごいことと、メル・ギブソンって存在がとっても苦手なので私は見ていないし、これから見る気もまったくない映画です(なら、紹介するなってか。。。。)>苦笑。とりあえず一番新しいところで話題になったので最初に。

気を取り直して、もうひとつ聖書に忠実に描いたとされるこんな映画はどうでしょう。聖書に基づいたまっとうなキリストを知りたければ教科書的にはおススメ。中高生が見るならこのあたりかな。

キング・オブ・キングスキング・オブ・キングス
(2007/10/12)
ジェフリー・ハンター

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とはいえ、私が面白さを感じるのはこの手の映画ではなく、むしろこちら。

最後の誘惑 (ユニバーサル・セレクション2008年第1弾) 【初回生産限定】最後の誘惑 (ユニバーサル・セレクション2008年第1弾) 【初回生産限定】
(2008/01/12)
ウィレム・デフォー.ハーベイ・カイテル.バーバラ・ハーシー.ベレナ・ブルーム.アンドレ・グレゴリー.デビッド・ボウイ

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スコセッシ監督の描くキリスト。
なんたってスコセッシですから。
メル・ギブソンみたいに正義派のリアリズムなんて方向には向かわないわけですよ。しかも出演はイエスにウィレム・デフォー、ユダにハーベイ・カイテル、そしてピラト総督にデビッド・ボウイ! おお、えらいぞ、スコセッシ。
ただしこの映画、敬虔な信者であれば、気持ちの上での抵抗感や嫌悪感で受け付けないかもしれない。ってぐらい、とてもリアルに人間くさいイエスが描かれています。イエスはもともと大工で、磔のための十字架を作るのを仕事にしている場面とか、マリアとセックスをして子供を作って普通の家庭生活をしている映像とか、そんなもんがあれこれ出てきちゃって、公開当時は激しく批判やボイコットの嵐に会い、上映禁止の映画館まで出たのもうなずける映画。

キリスト教という宗教を持たず、さらに文化の中にキリスト教ががっしりと根を下ろしているわけではない日本に生まれ育った私のような日本人は、こうしたキリスト映画を一番楽しめる位置にいるのかもしれない、と思ったりします。
この映画の製作は1988年といまから20年前。この解釈の映画を作るのは決して楽な仕事ではなかったはずです。荒唐無稽なだけではない、スコセッシならではの知性が垣間見える興味深い映画。私は名作だと思うんだけどな。

が、しかし。ですね。
さらにさかのぼること13年。今から30年以上前の1977年に作られた、イエス・キリスト映画の最高傑作というのがあると思っていて、私の中ではこの映画がいまだにイエスの金字塔です。ミュージカルも長きにわたってあちこちで上演されましたが、私はこの最初の映画のバージョンがやっぱり一番いいなあ、と思う。
(日本での本作の舞台は浅利慶太が劇団四季という私有財産を使って、勝手な解釈でむちゃくちゃな演出をしちゃったため、私は四季版のジーザスクライストは同じ作品とは認めてません! っていうか微妙にタイトルを変えてるあたりが本当にひどいと思うよ=「ロックオペラ イエス・キリスト=スーパースター」だなんて。なので、四季版しか観てない人はぜひ最後に紹介しているブロードウエイの舞台収録か、この映画を絶対観てちょうだい!)

とにかく、この映画は私の人生の中でも特別な一作といっても過言でない作品なのです。

ジーザス・クライスト・スーパースタージーザス・クライスト・スーパースター
(1993/04/21)
テッド・ニーリー

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この映画は、 「キャッツ」「オペラ座の怪人」などで知られる作曲家アンドリュ・ロイド・ウェーバーによる初期のミュージカルが原作。なんたってここから、『ファントム・オブ・パラダイス』『ロッキー・ホラー・ショー』『ヘアー』といったロックオペラの系譜が生まれていったのですよ! ちょっと奥さん。あの、ロッキーホラーショーよ!! キリストを題材にしているだけでなく、その後のロックオペラの生みの親のような作品なわけっす。
今見ても、新鮮です。ま、最後にエルビス・プレスリーみたいな衣装を着て歌い踊るユダの一団のあたりは、ちょっと時代を感じちゃいますが、でも全体の舞台設定も構成も、とてもよくできた傑作だと思います。

1970年代ですから、時はまさにヒッピーブーム。さらにはベトナム戦争も泥沼化しています。こうした時代背景の中、マイクロバスで砂漠に若者たちがやってきて、鉄パイプやベニヤ張りの足場だけの舞台を作り、ヘルメットにライフル、ジーンズにTシャツというスタイルで、イエス・キリストの最後の7日間を踊って歌いまくるという設定。

イエスには貧弱で色白の神経質そうなテッド・ニーリー(今見るとB‘zの稲場クンにクリソツです。顔だけでなく、高音でシャウトしまくる風情は、まさに稲場節そのものかも。。。。)。さらに、ユダにはアフリカ系の黒人が配役され、娼婦マグダラのマリアはアメリカ先住民系の女性が扮しています。この配役だけでも、当時としては画期的な設定だったんじゃないかな。今見ても、かなり新鮮でわくわく。

この映画で語られるのは、民衆や権力に翻弄されながら、勝手に自己存在を大きくされていく中で、葛藤し、悩む普通の男、イエスキリストです。
マグダラのマリアが歌う「私はイエスがわからない」という曲の中で、マリアは繰り返しこういいます。
He is a man.
He is just a man.
“いままで多くの男を渡り歩いてきた私。どんなときにもクールでいられたのに、なぜ彼のことになるとこんなに心がざわつくのだろう。もし、彼が私を愛しているなんて言ったら、私はどうにかなってしまうに違いない。どうしちゃったんだろう、私。彼は普通の男なのに。”

これはねえ、ほんとに名曲なのよ。うっとり。

ユダの裏切りを知る最後の晩餐の場面も見所です。「お前には失望した」とソウルフルに踊りながら熱唱するユダ。なぜ裏切った、出て行け! とシャウトするキリスト。こんなかっこいい最後の晩餐のシーンはないぞ。

ところがね。
残念なことにこの映画、日本でDVDが発売されていません。VHSも廃盤になっており、手に入るのはアマゾンなどの中古市場だけです(そしてかなりの高値になっています)。一部のレンタルビデオショップでまだ借りることができます。
日本でのDVD化が進まないのは、JASRACがらみの著作権の交渉がうまくいかないという説もあります。海外では出てるのにね。このまま膠着すると幻の一作になる可能性あり。
いまのうちだぜ! 観てない人はぜひビデオで見てちょ。

ちなみにミュージカルの舞台を収録したものは、DVDがあります。私は舞台は生で板の上で見たい派なので映画版の方が好きですが、舞台好きの方はこちらも楽しいかも。
(繰り返しますが、劇団四季の本作品はまったく別のものなので、それしか観ていない人はぜひ映画と以下のブロードウエイ版をちゃんと見てちょうだいな!)

ジーザス・クライスト=スーパースター 【ユニバーサル・ミュージックDVDコレクション】ジーザス・クライスト=スーパースター 【ユニバーサル・ミュージックDVDコレクション】
(2008/03/13)
グレン・カーター.ジェローム・プラドン.トニー・ヴィンセント.ルネ・キャッスル

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ビデオが少数コピーで細々と発売され続けたのに比べ、ディスクは大量生産が前提になるため、さまざまな理由でディスク化されずに埋もれていってしまう名作が多々あります。DVDの普及の中で消えていった名作たちが、今度はブルーレイへの変更でさらに消えていってほしくない。

ジーザスクライストスーパースターを、ぜひぜひブルーレイに!!!!
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